2020/11/26
JBL M9500の3ウェイマルチアンプ駆動
レストアが完了したJBL M9500ですが、そのあとの鳴らし方が問題です。M9500の鳴らし方は、以下の3通りがあります。
① 別売のネットワークを使って、シングルアンプで鳴らす。
② ネットワークボックスの低域と高域を繋いでいるジャンパーを外し、チャンネルデバイダーを使って650Hzでクロスさせ、高域のみネットワークのホーン補正回路を通過させて鳴らす。
③ ホーン補正回路を内蔵する特殊なチャンネルデバイダーを使って、ネットワークのホーン補正回路も使わずに完全にダイレクトに鳴らす。
特殊なチャンネルデバイダーと書いたのは、Krellとアキュフェーズが、前者がKBX用、後者がアナログチャンデバの最後のモデルF25用に、M(S)9500専用の基盤を作っていたからです。
今回はKrell KBXに、M(S)9500専用の基盤を組み込んだものを使います。
上の①~③にとどまらずに、2つのウーファーとホーンを独立させて3ウェイで鳴らそうという試みです。

これがレストア済みのJBL M9500です。

本来はこのネットワークボックスを使って、シングルアンプあるいは2ウェイマルチアンプで鳴らします。

しかし今回は、2つのウーファーとドライバーを完全に独立させて鳴らすので、スピコン端子だと、スピーカーケーブルの端末を加工しなければならないので、M9500の端子盤を通常のターミナルに交換します。

まずはプリアンプのCello Audio Suiteです。

これが片方のウーファーを鳴らすCello Performance IIとチャンネルデバイダーのKrell KBX3台です。

こちらはもう一方のウーファーを鳴らすCello Performance IIです。

そしてホーンのドライバーを担当するCello Encore mono IIです。
〈総括〉
Krell KBXが3台ありますが、上段のKBXはM9500のホーン補正回路のある650Hz 18dB/octのボードが入っています。
中断はJBL4343などに多用される290Hz 18dB/octのボードが組み込んであります。
そして下段は100Hz 12dB/octのボードが入っています。
そして3種類の鳴らし方の実験です。
①下の段の650HzのKBXの低域を分割アダプターで2分割し、2セットのPerformancを駆動した場合、すなわちパワーアンプを独立させたウーファーのパラ駆動です。
②650Hz以下を290Hzで分割し、下のウーファーを290Hz以下、上のウーファーを290~650Hzで鳴らした場合。
③650Hz以下を100Hzで分割し、下のウーファーを100Hz以下、上のウーファー100~650Hzで鳴らした場合。
この3種類で比較しましたが、③が自分の好みです。①は低域の分解能が悪く、②は音が太すぎると感じましたが、曲によってはこちらが③よりもいい場合もあります。
いずれにせよ、3ウェイマルチをやると、音の分解能、透明感において、ネットワーク経由はもとより、2ウェイマルチともかなりの差があり、M9500が最上の音を奏でると思われました。
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コメント
No title
2020/11/26 21:14 by リベロ URL 編集
No title
②は290Hzというクロスですから低域の厚みが増しそうですね。
2020/11/26 23:03 by 北の信者 URL 編集
No title
2020/11/26 23:31 by nazootoko4350 URL 編集
No title
2020/11/26 23:33 by nazootoko4350 URL 編集